高卒で就職する人の意識変化について
就職を取り巻く環境は年々変化していますが、高卒で働く人達の意識も、時代の変化と共に移り変わってきています。買い手市場だった求人状況も、景気の改善によって売り手市場に変化しており、求人数も増加傾向にあります。高卒の求人倍率は上昇傾向にあり、最近20年の間でも高い水準になっているそうです。現在の状況は、高卒で働き口を探しているという人からすれば、とても望ましいものです。
このような事情を受けて、高卒で働きたいと思っている人達の中には、安定志向が強くなっていることが指摘されています。この他に昔と違うこととして、故郷で働きたいという高校生が増えています。今、高卒で就職時期を迎える学生達は、幼少期を不景気の日本を実感しながら暮らしているという状況にありました。大卒でも就職先が見つからないという就職氷河期になり、仕事が見つからずに失業状態に陥る人も多くいた頃です。就職が困難な期間が続いた結果、今の若い世代の人の多くは就職や人生設計に堅実さを求める傾向が強いといわれます。高卒が働きたいという背景には、奨学金の問題もあります。かつては、大学さえ出ておけばそれなりの仕事につけましたが、最近では大卒でも就職先が見つからないため、奨学金の返済が重く負担になっています。奨学金を取り巻く状況の変化や求人倍率が増えたことによって、高卒で仕事をしたい人の考え方が変わるようになりました。
審査が甘い消費者金融